相撲を支えている人は有名な力士の人や勝敗を告げる行司の人だけではありません。相撲を陰から支えている「若者頭」と「世話人」といった人もいることを知っているでしょうか。

若者頭と聞くと、若者頭という名称の力士の人がいるのかと考えしまう人もいるかもしれませんが、そうではありません。この若者頭というのは、各相撲部屋に所属している力士を指導する人や実際の取組の際の進行や雑用を行う人を若者頭と呼びます。

若者頭が相撲部屋のすべての力士を指導するというわけではなく、下位の力士の人の指導を行っています。他にも若者頭の人の仕事は沢山あるので紹介していきます。

まずは前相撲の取組や取組の進行の世話も行っています。廻しが緩んでいる場合は直してあげたり土俵に上がる際の作法を知らない人に教えてあげたりすることも仕事の一つです。土俵に上がっていない力士の指揮をとることや管理をすることも仕事です。

他にも抽選の世話や懸賞金の世話、表彰式の世話、けが人の対応などなど若者頭には仕事が沢山あります。稽古面だけではなく力士の生活面での世話や対応する必要もあるため、大変さがよくわかります。

若者頭になれる人は力士を引退して経験したことがある人。十両か幕下力士といったような力士の人がこの若者頭になれます。すぐになれるというわけではなく、協会を通して議決された場合のみにこの若者頭になることができます。世話人という人も同様と考えてもらってよいです。

世話人の仕事ですが、こちらは競技用具の運搬や保管といったことが仕事となります。例えば支度部屋の管理や客の対応・整理、駐車場周辺の案内、役員室の世話もこの世話人が行います。

分かりやすく言うならば世話人は若者頭の補助的なことをすると考えるとわかりやすいでしょう。若者頭と世話人は誰でもなれるというわけではありませんし、定員も決まっているためこの仕事に就くのは大変です。さらに若者頭の仕事も沢山あるため就いた場合もそれなりに苦労することになります。

若者頭と世話人の定員ですが、それぞれ8名までとなっています。また、この若者頭の仕事をする人がいないという相撲も少なくないようです。その場合は、元力士の人が代わりにしているという場合も沢山あるようです。最近では若者頭の代わりをする部屋も増えてきていて、代わりをする場合もきちんとお金が支給されています。

若者頭やそれに代わる人は部屋の親方の秘書的な役割もする相撲を支える重要なお仕事です。あまり聞いたことがないかもしれませんが、相撲には陰から支えている人が沢山います。

若者頭も相撲と同様に古い歴史があります。これから相撲を楽しむという人は、力士だけではなく陰から支えている人のことも詳しく調べてみましょう。

実地に観戦に行ったときにこういった陰で支えている人を見つけて観察してみるのも楽しみの一つかもしれません。力士だけ見るのではなく、実地にいった場合は周りのこともよく確認してみると面白いでしょう。